2021.06.23ブログ
経営を最適化する『予算策定と管理』予算の作り方と活かし方を解説
日々の業務が忙しいと、なかなか予算関連まで手が回らないこともあるかもしれません。しかし、予算の策定と管理は会社の発展のためにも重要です。今回は予算策定や管理において、実際に何をするのか、どのような効果があるかについて解説します。
予算とは経営するうえで必要な
『あらかじめ決めた数字』のこと
予算とは、企業の活動の目安として、あらかじめ決めた数字(支出の予定や計画など)を指します。一般的な企業では、活動のために使う『経費予算』のほかに『原価予算』『利益予算』『売上予算』などがあり、自治体であれば『歳入予算』『歳出予算』など、さまざまな種類の予算を策定します。
これらの予算は、経営計画をもとに、基本的には短期・中期・長期目標を定めて、年ごとや月ごとの数字を決めていきます。これらの数字を出していくことは、企業活動の指針となります。予算通りに利益が出ず、損失がかさんできたなどということになると、なぜ計画通りに行かなかったのかを再検討し、企業活動を修正していくことになります。これが予算管理です。
小規模な会社では、予算管理を必要ないと判断しているケースもあります。特に、経営者の頭のなかに、取引先や仕入れ先、大まかな売上額の見通しなどがすべて入っている場合には、わざわざ予算化しなくても、だいたいのことはわかっているから大丈夫だと考えがちです。しかし、予算とは単なる達成目標ではなく、うまくいった要因や、予定通りに行かない要因を考えることで、経営を最適化することができる、大切な経営ツールなのです。
予算管理は継続が大切 社内共有でよい効果も
予算を策定するにあたっては、まず、目標である利益に対して、売上予算と経費予算を決めていきます。そして、全体と部門ごとの予算が決まったら、各部門で予算や目標を共有し、その金額を目安にしながら営業活動をしていきます。週ごとや月ごとに予算の目標数値と実績を比較し、その結果をフィードバックしながら予算管理を行います。このような使い方ができる正確な目標を立てるためには、過去の経営データや、将来的な経営計画が必要です。
小規模な会社が初めて予算管理をするのであれば、そこまで厳密に管理する必要はなく、まずは管理を継続することに重点を置きましょう。数値を明確にし、立てた予算を放置せずに追いかける、予算と実態でギャップが出たときには原因を突き止めるといったことを継続していくうちに、自然と経営課題が浮かび上がってきます。
予算の達成状況などは、経営陣が把握するだけではなく、社内でも共有し、現場の担当者が『自分ごと』として予算をしっかり把握するようにしましょう。
社員が日々の仕事のなかで予算を意識すれば、自然と会社の業績にもよい影響が出てくるはずです。
予算の策定では、ぜひ現場の声を取り入れてみてください。社員も巻き込んで会社を盛り上げましょう。
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