2020.10.28中小企業経営者の方へ
後継者難、従業員退職などによる 人手不足倒産急増の背景は?
仕事はあるのに、人手が足りないために仕事を受けることができずに倒産してしまう『人手不足倒産』。会社としてはできるだけ避けたいところですが、増えているのが現状です。人手不足倒産が起きる要因はどこにあるのでしょうか。
人手不足倒産が過去最多ペースに最も多い理由は『後継者難』
東京商工リサーチによると、2020年1~8月の『人手不足』関連倒産は318件(前年同期262件)で、1~8月期としては過去最多だったことがわかりました。これは、過去最多を記録した2019年1年間の人手不足倒産426件に迫る勢いです。倒産理由の内訳は、代表や幹部役員の死亡、入院などによる『後継者難』が244件(前年同期153件)で最多。次いで、幹部や中核社員の独立、転職などで事業継続に支障が生じた『従業員退職』が27件(同30件)、人員確保が困難で事業継続に支障が生じた『求人難』が31件(同60件)、賃金上昇が収益を圧迫した『人件費高騰』が16件(同19件)。特に、前年に比べ『後継者難』が急増していることが、人手不足倒産の増加に拍車をかけていることが見てとれます。
人手不足倒産を呼び寄せる主な4つの要因とは
【後継者不足】
70代の経営者も増え、会社を引き継げる後継者がいないために倒産を余儀なくされます。
【従業員退職】
中堅社員の離職が続き、残った社員が高齢化。社内の新陳代謝ができなくなります。
【求人難】
少子高齢化で若年層の絶対数が減っているため、求人自体が難しくなってきています。
【人件費高騰】
賃金水準が年々上昇しているため、収益面は変わらなくても、人手が維持できないケースもあります。
人手不足は、社員を増やすだけでは解消されません。アウトソーシングを取り入れる、定型業務はRPA(業務の自動化技術)を活用するなど、人手不足倒産を避けるために長期的な工夫が求められそうです。
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