2020.09.15中小企業経営者の方へ
ますます普及していくIoT 『セキュリティ強化』が大きな課題
IoT(モノのインターネット)の普及は、5G(第5世代移動通信システム)の登場により加速すると予想されています。しかし、その一方でIoT機器を狙ったサイバー攻撃も急増し、深刻化しています。
今回は、IoTの活用とその問題点について考察します。
今やパソコンやスマートフォンだけでなく、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品、車、住宅やビルなどもインターネットにつながる時代です。このように、さまざまな『モノ』がインターネットに接続するしくみを『IoT(Internet of Things)』、日本語で『モノのインターネット』といいます。IoTの技術は、以下のようなことを可能にします。
●離れた場所からモノを操作できる
職場にいながら自宅のエアコンを操作するなど、遠隔操作・遠隔制御などができます。
●モノや人・生き物の状態を把握できる
ペットの首輪をインターネットにつなぎ、散歩の距離や脈拍などのデータを飼い主のスマホに送るなど、モノとモノとのあいだでデータの送受信ができます。
●モノの状態を自動で管理できる
日差しが強くなったら空調の温度を下げ、夕方になって涼しくなったら空調を弱めるなど、その場所の温度や湿度などを感知し、自動で管理できるようなしくみも作ることができます。
総務省の『令和元年版情報通信白書』によると、IoTデバイスは、コネクテッドカーの普及が見込まれる『自動車・輸送機器』、デジタルヘルスケアの市場が拡大している『医療』、スマート工場やスマートシティが拡大する『産業用途(工場、インフラ、物流)』において急速に増加することが見込まれています。
2020年1月には、トヨタ自動車株式会社が静岡県裾野市の東富士工場の跡地に『コネクテッドシティ』を設置する計画を発表し、話題となりました。コネクテッドシティでは無人自動車が走り、室内用ロボットが配置されるなど、IoTを使ったさまざまな技術の検証・実験がなされる予定です。
ただし、IoTにはセキュリティ上の課題もあります。総務省の『サイバーセキュリティ政策の最新向』(2019年2月公表)によると、2017年に情報通信研究機構(NICT)の調査により観測したサイバー攻撃1,504億回のうち、半数以上がIoT機器を狙ったものでした。IoT機器はセキュリティソフトの導入が難しいこと、また、画面のないIoT機器は異変に気づきにくいため人的管理が難しいことなどが問題点です。長期にわたって使用する機器は、脆弱性を有したままネットワークに接続され続けるおそれもあります。
このほかの課題として、何らかの不具合が生じたときにIoT機器に連鎖的に障害が発生する点もあげられます。コロナ禍のなか、シャープ株式会社がマスクの生産・販売を始めたところ、ECサイトにアクセスが殺到したためサイトがダウンし、その影響がシャープのIoT家電に及んだこともその一例です。
私たちの生活を便利にしてくれるIoT。一方で、活用する側は、セキュリティなどの課題についても把握し、対策を立てていかなくてはなりません。
今回は、IoTの活用とその問題点について考察します。
IoTの技術によってどのようなことができるのか
今やパソコンやスマートフォンだけでなく、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品、車、住宅やビルなどもインターネットにつながる時代です。このように、さまざまな『モノ』がインターネットに接続するしくみを『IoT(Internet of Things)』、日本語で『モノのインターネット』といいます。IoTの技術は、以下のようなことを可能にします。
●離れた場所からモノを操作できる
職場にいながら自宅のエアコンを操作するなど、遠隔操作・遠隔制御などができます。
●モノや人・生き物の状態を把握できる
ペットの首輪をインターネットにつなぎ、散歩の距離や脈拍などのデータを飼い主のスマホに送るなど、モノとモノとのあいだでデータの送受信ができます。
●モノの状態を自動で管理できる
日差しが強くなったら空調の温度を下げ、夕方になって涼しくなったら空調を弱めるなど、その場所の温度や湿度などを感知し、自動で管理できるようなしくみも作ることができます。
サイバー攻撃への対策など解決すべき課題も
総務省の『令和元年版情報通信白書』によると、IoTデバイスは、コネクテッドカーの普及が見込まれる『自動車・輸送機器』、デジタルヘルスケアの市場が拡大している『医療』、スマート工場やスマートシティが拡大する『産業用途(工場、インフラ、物流)』において急速に増加することが見込まれています。
2020年1月には、トヨタ自動車株式会社が静岡県裾野市の東富士工場の跡地に『コネクテッドシティ』を設置する計画を発表し、話題となりました。コネクテッドシティでは無人自動車が走り、室内用ロボットが配置されるなど、IoTを使ったさまざまな技術の検証・実験がなされる予定です。
ただし、IoTにはセキュリティ上の課題もあります。総務省の『サイバーセキュリティ政策の最新向』(2019年2月公表)によると、2017年に情報通信研究機構(NICT)の調査により観測したサイバー攻撃1,504億回のうち、半数以上がIoT機器を狙ったものでした。IoT機器はセキュリティソフトの導入が難しいこと、また、画面のないIoT機器は異変に気づきにくいため人的管理が難しいことなどが問題点です。長期にわたって使用する機器は、脆弱性を有したままネットワークに接続され続けるおそれもあります。
このほかの課題として、何らかの不具合が生じたときにIoT機器に連鎖的に障害が発生する点もあげられます。コロナ禍のなか、シャープ株式会社がマスクの生産・販売を始めたところ、ECサイトにアクセスが殺到したためサイトがダウンし、その影響がシャープのIoT家電に及んだこともその一例です。
私たちの生活を便利にしてくれるIoT。一方で、活用する側は、セキュリティなどの課題についても把握し、対策を立てていかなくてはなりません。
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