2020.01.20中小企業経営者の方へ
成長支援も受けられる!『ベンチャーキャピタル』からの資金調達
ベンチャー企業が資金調達する方法には、助成金、補助金といった国の制度を活用するほか、金融機関から融資を受けるなど、さまざまなものがあります。
このほかに知っておいて損がないのが、『ベンチャーキャピタル』からの資金調達です。
投資家を集めて資金調達し、有望な未上場企業に“投資”する
『ベンチャーキャピタル』とは、ベンチャー企業などの未上場企業に投資をする組織や会社を指します。
ベンチャーキャピタルの仕組みは投資信託と似ています。
まず、ベンチャーキャピタルは有望なベンチャー企業を探し出し、その会社に投資をするかどうかを決めます。
投資を決めた場合はファンドを組成し、投資家を集めて資金調達を行います。
資金が集まったらベンチャー企業へ投資し、企業はその資金をもとに経済活動を行います。
その後、ベンチャーキャピタルの予想通りに業績を伸ばした場合は、株式を売却するなどして投下資本を回収し、投資家に利益を分配します。
一般的に、創業して間もないベンチャー企業が銀行融資から十分な資金を調達できることは稀です。
しかし、ベンチャーキャピタルに事業の成功を見込まれれば、多額の融資を受けることも可能となります。
ベンチャーキャピタルから資金調達を受けるメリットは、多くあります。
たとえば、ベンチャーキャピタルは資金を貸し付ける金融機関とは異なり、 “投資”をしています。
そのため、ベンチャー企業は資金を返済する必要がありません。
また、投資先の企業の業績を上げるため、ベンチャー企業に対してコンサルティングや社員の送り込みなどの成長支援を行っているベンチャーキャピタルも多くあります。
ベンチャーキャピタルはベンチャー企業への投資を専門としているため、そこにはさまざまなノウハウが蓄積されています。
そのリソースを活用できることは大きなメリットの一つといえます。
このほか、ベンチャーキャピタルからの「投資をしてもよい」という評価により信用がつき、金融機関からの融資を受けやすくなるという点もあげられます。
業績を上げさせるため経営に干渉してくることも
一方で、ベンチャーキャピタルから投資を受けるときにはリスクも伴います。
代表的なリスクとしては、ベンチャーキャピタルが経営に干渉してくるということがあげられます。
ベンチャーキャピタル側としては、投資をした企業が業績を上げてくれなければ困るわけですから、経営方針の転換を求めてくることもあり、経営陣と意見が対立することもあり得ます。
また、ベンチャーキャピタルが「このベンチャー企業には見込みがない」と判断すれば、資金回収が早まるリスクも無視できません。
ベンチャーキャピタルから資金を調達したいなら、こうしたメリットとデメリットをふまえてよく検討し、自社のニーズにマッチする組織を選ぶようにしましょう。
なお、資金調達を受けるには、「出資したい」と思わせるだけの“ビジョン”や“技術力”などを持っていることが大前提となります。
利益の見込みがなければ融資を受けられないですし、出資を受けた後も、それに見合うリターンを上げることが望まれます。
大堀会計事務所は、高円寺・阿佐ヶ谷・梅里といった杉並区を中心として、中野区・武蔵野市などの城西地域を活動拠点としています。
30代の若手税理士が中小企業や不動産オーナーをはじめとした個人事業主の会計・税務をサポートいたします。
お悩みごとがありましたら、お気軽に電話かメールでご連絡下さい。
対応エリア
杉並区、中野区、武蔵野市、新宿区、三鷹市、その他東京23区、その他ネット利用により北は北海道から南は沖縄までサービス対応いたします。