2019.11.18新しい技術のご紹介
拡大し続ける市場――クラウドファンディングの新たな活用方法とは?
ここ数年、クラウドファンディング市場が劇的な広がりを見せています。
これまでは新商品やサービスを開発するための資金調達手段として利用されてきましたが、最近では、資金調達以外の活用方法もあるようです。
マーケットが年々倍増!
インターネットを通じて、不特定多数の人から資金出資を募るクラウドファンディングは、2012年前後から活発に利用されはじめました。
株式会社矢野経済研究所の調査によると、2013年度では約124億円だった市場規模が、2015年度には約379億円、2016年度には約745億円に達したことが判明。
世界規模では、2025年に10~11.5兆円を超えると予想されています。
クラウドファンディングは、大きく“金融型”(投資型・融資型・株式型)と“非金融型”(購入型・寄付型)に分類され、出資者や支援者への還元方法が異なります。
金融型は、利子や配当として出資者がリターンを受け取る一方、非金融型である購入型は、クラウドファンディングにより開発された商品・サービス・権利自体をリターンとして受け取ります。
また、同じく非金融型である寄付型は、資金を全額寄付に充てるため、支援者へのリターンはありません。
資金調達+αの使い方が有効
銀行融資や株式に次ぐ資金調達手段として知られるクラウドファンディングですが、近年では、マーケティングやニーズ調査など、資金調達以外の目的でも活用され始めています。
たとえば、2015年にSONY(ソニー株式会社)がクラウドファンディングで1億円以上の資金を集めたスマートウォッチ『wena wrist』プロジェクト。
これには資金調達以外にも“マーケットのニーズを探ること”や“支援者のフィードバックを製品開発に活かす”という目的がありました。
また、1億2,800万円もの資金調達を達成し、国内クラウドファンディング資金調達額の最高記録を樹立(※1)したことで大きな注目を集めた、電動ハイブリッドバイク『glafit(グラフィット)バイク』。
これを手掛けたglafit株式会社によると、クラウドファンディングを利用した本来の理由は“テストマーケティング”だったといいます。
このように、資金調達以外の目的でクラウドファンディングを利用する企業は今後も増えていくでしょう。
また、ご紹介した以外にも広告宣伝ツールなど、多様な活用方法があるようです。
新商品やサービスの開発を検討されている企業は、マーケティングも行える資金調達方法の一つとして、活用してみてはいかがでしょうか。
※1 2018年1月時点
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